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2013年05月27日

ちぎり屋 (蜂谷涼さん)

ちぎり屋 (蜂谷涼さん)

北の街の小さな居酒屋「ちぎり屋」では、今日もまた、わけあり者たちが、心に溜めた想いを語っていく。繁栄にわく小樽の街の片隅にあるおもんの店で、一杯の酒とともに語られる「問わず語り」。 (「BOOK」データベースより)


華やかなりし時代の小樽が舞台の小説です。
事情を抱え、栄えていた新興地の北海道に流れてきた人は多く、おもんと夫もまたそう。
生きにくい人たちが一縷の希望を抱いた新天地。
でも、そんな新天地も素晴らしいばかりじゃないのです。
じわりと感じる寂寞さと、どんな環境であろうとも強く生きる人の心の強さ。
そんなことを感じた本でした。


この本を読んで最初にイメージしたのが「石川啄木」。
小樽には啄木の歌碑がいくつかありますが、函館、小樽、釧路と北海道での啄木は、一縷の希望と思い通りにならない絶望との葛藤であったのでは無いかと思っています。
何て言うのかな…光と影って感じ?(何故に疑問系 f(^_^;))

小樽の街中を歩くと、いまも古きよき時代の建物を楽しむことができます。
この本を書いた蜂屋さんは小樽の方。(以前、おたる遊夜会でお見かけしましたが、着物の似合う上品な方でした)
ジモティの書いた古き華やかなりし小樽の本を片手に、小樽の街をそぞろ歩くのも良いかと思います。

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Posted by さむ at 21:20│Comments(0)読書
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